ALT(GPT)について

肝臓の検査について

肝臓の検査でALT(GPT)という、採血して肝臓の炎症がどのぐらい起こっているかということを見る検査があります。C型肝炎の場合、ALTが30以下の正常値でも、線維化の程度を調べますと、F0~F1と非常に軽い方だけではなくて、F2~F4とある程度、線維化が進んだ方もいらっしゃいます。

ALTが31~40ぐらいの正常よりちょっと多いという方の中でも、線維化の進んだ方がいるということが分かっています。

C型肝炎のウイルスを持っているけれどALTは正常な方でも、5年ぐらい見ていると、そのまま正常を維持している患者さんは14%ぐらいしかいらっしゃらなくて、一時的にポンと上がってまた戻ったという方が57%、途中でグッと上がってそのままという方が29%と、86%の方が、5年間のうちに何らかの肝臓の炎症を起こしているということがわかります。

ALTというのは肝臓の線維化を進めるスピード

ALTというのは肝臓の線維化を進めるスピードだと思っていただきたいのです。肝臓の線維化が進んでいくと肝硬変になります。そのスピードを遅くすればするほど、年月がたっても肝臓の線維化が進んでいかない、肝硬変にはなっていかないのです。

しかし(ALTを車のスピードに例えると)車で、高速道路に乗ってスピードを上げて走っていくと、肝硬変に向かってすごいスピードで進行してしまいますが、車を降りて歩いていればそれほど進みません。ALTを正常に近い状態にすることが重要であるということをご理解いただければと思います。

継続して治療してALT値を下げるということが大切

C型慢性肝炎の進展に影響を及ぼすものとして、年齢は、高齢で感染した方のほうが進行が速く、女性に比べて男性のほうが進行が速くて早く発癌します。

それから、アルコールはそれ自体でも肝障害を起こして肝臓にダメージを与えますので、発癌率も上げますし、インターフェロンの治療効果も下げると言われています。

そして、ALTが高ければ高いほど早く進展していってしまいます。この年齢と性別は仕方がありませんが、アルコールとALTはコントロールできるものですので、禁酒をして、きちんと継続して治療してALT値を下げるということが大切です。