C型慢性肝炎治療にかかる費用

肝生検について

肝生検は、日帰りで行われるようなところもございますが、大学病院などでは通常、2泊3日の入院肝生検を行い、3割負担の方で4万円程度です。そして、インターフェロン治療は、だいたい2週間程度入院していただくことが多いと思います。2週間の入院で、3割負担で13万円程度の費用がかかると思ってください。

慢性肝炎で用いられる代表的なクスリが肝機能改善薬の「強力ネオミノファーゲンC」(通称・強ミノ=注射薬)と胆汁酸の分泌を促進する「ウルソ」(錠剤)です。

今、一番強力とされている治療法

強ミノやウルソ等の対症療法の治療法、それから、インターフェロンを少量で長期間(約2年間)を打つ方法、もしくはペグイントロン・レベトールを併用という、今、一番強力とされている治療法がございます。これは1年間程度の治療になります。これらの治療法で、自己負担3割でどのぐらいの費用がかかるのかということを試算してみました。

強ミノとウルソで治療をしていくと、60ccを週3回であれば、年間14万円くらい。100ccで週5日間であれば、年間23万円くらいかかります。ここに、例えば瀉血(血液を外部に排出させる事で症状の改善を求める治療法)を加えて、強ミノの量を少し減らせれば、もう少し自己負担の額は減ると思いますし、月1回瀉血を加えることで、注射の回数を1週間に1回とか2回減らせれば、非常に体も楽になると思います。しかし、量を減らしても1週間に3回は注射を行ってください。

インターフェロンαの自己注射が可能に

それから、インターフェロンα300万単位を週3回打つとすると、年間35万円くらいの費用がかかります。今、インターフェロンにペグという物質を結合させ、安定したインターフェロンの血中濃度を維持させ、週1回の注射で優れた効果が得られるように作られたインターフェロン製剤もございますが、ペグが入っていない従来のインターフェロンαの自己注射が可能になりました。

夜、自分で注射を打てるというのが1つの大きなメリットで、夜打つと、比較的副作用も減って楽になると言われています。それから、通院回数も、2週間に一回の通院が可能になるので、大変患者さんにとっての負担が軽減されます。

ペグインターフェロン・リバビリン併用を1週間に1回の治療を行ったとすると、1年間でだいたい100万円近くかかってしまいます。高額療養費を使っても60万円近くはかかると思ってください。

一番負担のない治療法を相談しながら考えていく事が大切

ただ、ウイルスが消えれば、年々検査の間隔も開いてきますし、検査項目も減ってきますので、医療費は徐々に減っていきます。ずっと打ち続けると、毎年同じような金額が発生してしまいますので、金額だけを考えれば、ウイルスを早く退治してしまうことが一番いいと方法だと思います。

しかし、単純にそれだけで治療法を決めてしまうのはどうかと思いますので、患者さんにとって一番負担のない治療法を相談しながら考えていく事が大切です。大まかな金額の目安ですが、こういった比較も参考にしていただければと思います。